函館に観光に来る機会があったなら、何度かに一度はここレストラン五島軒を訪ねてほしい。と言ってもカレーですが。
でも、函館を語る上では外せないレストランなのです。
今日のお店は「五島軒 レストラン雪河亭」さんです。
昭和9年の函館大火で全焼し翌年再建されたのは現存する旧館です。入場する時はこの旧館で受付をし、混んでいれば待合室で少々待機します。この待合室が歴史を感じる事が出来、それから隣接するレンストラン雪河亭へ案内されます。
見方によっては田舎のレストランですが、その雰囲気を楽しむのも一興だと思います。
目次
GW中なので函館市内は観光客で賑わっておりました。函館山付近の人気店は駐車場完備のお店が少なく、仮に完備していても台数が少なめです。従って、広い駐車場がある五島軒に車を向けました。
お店の雰囲気
◯旧館は立派な造りです
竣工は昭和10年と言う事は9年の函館大火の翌年です。大火で焼けたんでしょうね。母はこの9年に函館で生まれています。祖母はお腹の母と共に逃げたんだそうです。因みに函館の道路が広く中央に緑地があるのは、大火の教訓から延焼を避ける為の知恵だと教えられました。
案の定、ランチ時でも駐車が可能で、旧館受付から待合室に通されました。
順にトイレに行ってから何やら考え込んでいる母がおります。
聞くと、「思い出した。ここで結婚式をあげたんだ!」と。
まだ、会費制の披露宴が走りの頃だったそうです。二人ともお金が無くて会費制にしたそうです。図らずも母と亡き父の足跡を辿るランチになりました。
お食事
ここではやはりカレーを注文する事なります。ハヤシライスもありますが、伝統のカレーでしょう。二人とも注文して昔話をしているとテーブルセットが用意されました。
◯メニュー
最初に出てきたのがこちらです。左上から、オニオンフライ・揚げたピーナッツ・ワインの福神漬。下がって紅生姜・らっきょうです。
そしてガラムマサラ。辛さが足りない時に使います。果たして使いませんでしたが。
◯母はフランス風ビーフカレー(甘口) 1,296円
辛くないカレーを選んでました。味はマイルドで、生クリームをたくさん使って、この味を出しているそうです。
◯私のスペシャルカレー(ライス付)あいがけカレー 1,404円
左が明治時代に提供していた看板カレーで、右が今風にアレンジを重ねたイギリス風カレーです。どちらも中辛。
左はノスタルジーを感じる小麦粉から作った昔風の味がします。右はいろんな果物が入っているそうでマイルドですね。ごちらも美味しいです。
◯アフターの珈琲 400円
辛口のカレーの後にお口をスッキリさせるには珈琲が良いですね。母はヒリヒリが増感すると言って閉口していましたが、まっ普通の珈琲です。
食べ終わって
久しぶりの五島軒でした。都内の洗練されたレストランと比較してはいけませんよ。私の若い頃には市内のもう少したくさんの支店があり、とても身近なレストランでした。ご馳走だった訳です。そんなノスタルジーも感じながら食べてきました。
訪ねる機会があり、お腹に余裕があるならば「明治の洋食&カレーセット2,000円」を注文することをオススメします。ご馳走様でした。
その他(お店情報ほか)
◯お店情報
店名 五島軒 レストラン雪河亭
住所 北海道函館市末広町4-5
電話 0138-23-1106
営業時間 11:30~20:30(L.O) (11月~3月)20:00(L.O)
定休日 月曜日(※1月~2月のみ) 3月~12月無休
駐車場 お店の向かい側にあります
備考