岩手県金ヶ崎町の「侍屋敷 大松沢家」で素晴らしいランチと喫茶を楽しんだ私たちですが、まだ旅は終わりません。そこからほど近い、一度妻を連れてきたかった場所、「えさし藤原の郷」へと向かいました。
到着すると、天気はあいにくの小雨模様。ですが、この雨が思いがけない幸運を運んでくれました。広大な園内にはほとんど人の姿がなく、まるで平安時代にタイムスリップしたような空間を、妻と二人で「貸切り」状態。紅葉も大松沢家と同じく、色づき始めといったところ。真っ赤な紅葉も良いですが、雨に濡れた緑、黄、赤のグラデーションがしっとりと美しく、これはこれで最高の風情です。
「えさし藤原の郷」とは?
妻は初めての訪問だったので、少しこの場所について。 「えさし藤原の郷」は、実は実際の遺跡ではありません。ここは、1993年(平成5年)に放送されたNHK大河ドラマ『炎立つ(ほむらたつ)』の撮影のために、壮大なオープンセットとして建設された場所なのです。
平安時代、奥州藤原氏が平泉に築いたとされる壮麗な都。その政庁「政庁(せいちょう)」や、寝殿造の邸宅「伽羅御所(きゃらのごしょ)」、そして平泉・中尊寺の金色堂の原寸大レプリカなどが、当時の建築様式に基づいて忠実に再現されています。その規模は日本最大級の歴史公園とも言われ、現在も数多くの大河ドラマや映画のロケ地として使われている、まさに「聖地」なのです。







雨のおかげで、私たちはこの広大な「ロケ地」を独り占め。 「あのドラマのあのシーンは、きっとここだね」 「この建物、すごい迫力だね」 と、初めて見る妻もそのスケールと緻G密な再現度に感心しきりです。





私は、小雨に濡れる紅葉をメインに10枚ほどの写真を撮りました。人がいないので、どこを切り取っても平安時代の風景そのまま。雨粒に濡れた紅葉の葉は色が一層濃く見え、荘厳な建物とのコントラストが美しかったです。











晴天の賑やかな雰囲気も良いですが、小雨に煙る静かな「藤原の郷」は、まるで本当に平安時代に迷い込んだかのような、幻想的な時間を過ごすことができました。 色づき始めた紅葉も、かえって雨がその美しさを引き立てていたように思います。
歴史好き、大河ドラマ好きにはもちろん、そうでない人も、この壮大な非日常空間は一見の価値ありです。次はぜひ、満開の桜か、雪景色の中の伽羅御所も見てみたいものです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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