新鮮な食材が並び、威勢の良い掛け声が飛び交う「仙台朝市」。そのすぐ脇にあるビルの地下階に、ひっそりと、しかし確かな実力を持つお店「花祭り 朝市店」があります。実は以前、夜の席にも訪れたことがあるのですが、夜は全席喫煙可だったため、紹介は見送っていました。というわけで、今回はクリーンな環境で純粋に味を楽しめるランチタイムに、妻を連れて2度目の掲載となります。市場の隣という最高のロケーション。「美味しい魚が食べたい」という夫婦の欲求を満たすには、これ以上の場所はありません。
花祭り 朝市店
注文したのは、妻がこの店の代名詞とも言える「厚切りぎんだら焼き御膳」、私が遊び心あるメニュー名に惹かれた「おまかせ三色食丼(刺身のおまけ付き)」です。運ばれてきた私の丼を見て、嬉しい悲鳴。中トロ、タコ、赤身、ホタテ、そして白身魚…。「三食丼」という名前なのに5種類以上のネタが輝いており、一体どこからが「おまけ」なのか判別不能な豪華さ(笑)。どれも鮮度抜群で、市場の底力を感じる美味しさでした。
「仙台の台所」仙台朝市のすぐそば、ビルの地下に店を構える海鮮居酒屋。市場直送の新鮮な魚介を使った料理が自慢です。夜は活気ある酒場ですが、ランチタイムは絶品の魚定食を求めて多くの客で賑わいます。特に創業以来の継ぎ足しのタレで焼く「銀だら」は、これを目当てに来店するファンも多い不動の名物メニューです。


妻が迷わず選んだのは、お店の創業以来、不動の人気を誇る「厚切りぎんだら焼き御膳」です。 運ばれてきた瞬間、香ばしい醤油と脂の焦げる匂いが漂い、それだけでご飯が食べられそうです。箸を入れると、厚切りの身がホロッと崩れ、中からジュワッと脂が溢れ出します。長年継ぎ足された秘伝のタレが、淡白ながらも脂の乗った銀だらの旨味を極限まで引き立てており、妻も「やっぱりこれは裏切らないね」と大絶賛でした。



そして私が頂いたのが、小鉢も付いた「おまかせ三食丼」。 メニューには謙虚に「刺身のおまけ付き」とありましたが、実物はどう見ても主役級のオールスターです。 脂の乗った中トロに赤身、プリプリのタコ、甘いホタテ、そして上品な味わいの白身魚(スズキかタイでしょうか?)。 「おまけ」の概念を覆す盛りっぷりに、ご飯をかき込む箸が止まりません。市場の地下で食べる海鮮丼、やはり格別でした。



夜の雰囲気も良いですが、やはり美味しい魚と白米をじっくり味わうならランチが最高です。 王道の銀だらを守りつつ、サービス精神旺盛な丼を提供する「花祭り」さん。 仙台朝市に来たら、地下に降りてみる価値は大いにあります。ごちそうさまでした。
ご馳走様でした。
お店情報
店名 花祭り 朝市店
住所 宮城県仙台市青葉区中央3-8-5 新仙台駅前ビル B1F
電話 022-397-6021
営業時間 11:15 - 13:40 17:00 - 22:30
定休日 祝日不定休
備考



