函館の美味しいお蕎麦屋さんのうち、特徴のあるお店をまず紹介します。
津軽そばというお蕎麦をご存知だろうか。そば粉100%の手打蕎麦ですが、水ではなくすり潰した大豆汁を使います。その独特の蕎麦の風味は喉越しがよく、煮干しだけの優しく甘い出汁は蕎麦湯で割らなくても美味しく飲み干せます。津軽そば、人伝にはここでしか食べられないと聞きます。
今日のお店は「かね久 やまだ」さんです。
かねきゅう やまだと読みます。屋号を呼ぶのは田舎っぽいですが、昔から呼んでいます。この日、折角弟に車を借りたのだからと母を連れて宝来町まで出掛けてきました。家からは直ぐですけどね。
目次
実はこのかね久やまださんは亡き父が好きで通っていたお店です。親父の足跡辿るつもりはありませんでしたが、懐かしくて食べたいと思った次第です。子供の頃によく連れて行かれて、黙ってもり二枚と注文されてしまい、もりしか食べた事がありませんでした。
お店の雰囲気
◯佇まいは普通の古いお家
綺麗なお店でした。リニューアルしたのかな。若い頃の記憶は当てになりません。弟の話では昔からこのままだそうです。
お食事
入店して厨房の二人の女性を見て、あぁ〜この女性だ!と記憶が蘇りました。厨房には先代の跡を継いだお姉さん、配膳などのホール係は妹さんのコンビだったなぁ。
◯メニュー
改めてメニューを見ます。シンプルですがこんなに種類があったのですね。いつも父が勝手に頼んでたので初めて見ました。
◯私はかけもりセット 800円
父がもりを二枚注文していた理由は量が少ないからなんです。だから、かけもりセットにしました。そして、まずもり蕎麦から出てきました。量は?す、少ないですね。
でも、この中太麺くらいの蕎麦のコシと独特の喉越しが旨いんです。
食べ終わると次はかけ蕎麦が出てきましたきます。調理の都合上、同時にはでてこないんです。同時に写真は撮れませんね。蕎麦とネギだけの本当のかけ蕎麦です。コシがあるので簡単に伸びませんが、それでも早くずずっと食べた方がいいです。
珍しいお蕎麦です。優しい味です。
◯母のかけそば 500円
GWの函館は寒くて、5月末でもまだ寒そうですが、GWは寒かった。家では普通にストーブが活躍していました。その上、この日は雨でしたので、母は暖かいかけ蕎麦にしました。少ないですが、母には丁度だったそうです。懐かしいと言って食べてましたが、かけ蕎麦は初めてだったそうです。
◯わたしは追加で豆ご飯 400円
口説いですが兎に角もりそばしか食べた事が無く、その上での訪問でしたから他のメニューも気になります。井之頭五郎さんの様に周りを見聞きしていると、皆「豆ご飯」と蕎麦を注文しています。人の豆ご飯を気にしていると、ホール係の妹さんに「豆ご飯、召し上がりますか?」と誘われたので注文してみました。
そして、出てきたのがこれです。豆ご飯に、お煮しめ、新漬けにお茶で400円です。お値打ちですよ。
仄かに甘く美味しい豆ご飯です。豆の甘さだけだそうです。注文して良かった。
そしてお煮しめです。美味いなぁ。これだけで400円しても良いですよ。蕗ですよ、蕗!函館のお煮しめです。
そして、この新漬けが美味い。豆ご飯が何杯でも食べたくなります。
食べ終わって
ガイドブックで盛り上がる程ではない様ですが、市民には人気のお店で、ひっきりなしにお客が来店します。それこそ初めてかけ蕎麦や豆ご飯を頂きましたが、津軽そばの他にも美味しいものがありました。
帰省したらまた訪ねたいですね。お酒も飲みたいです。懐かしいお店で新しい味に出会えました。ご馳走様でした。
その他(お店情報ほか)
◯お店情報
店名 かね久 やまだ
住所 〒040-0043 北海道函館市宝来町25−2
電話 0138-23-4438
営業時間 11時30分〜14時(蕎麦切れで早仕舞いあり)
定休日 土曜日・第3日曜日
駐車場 お店の向かい側にあります
備考