こんにちは、エイコク堂です。
ご縁と言うは不思議なもので、去年から発症したマイブーム「フィルムカメラもイイなぁ~病」は、感染状況が他から見えるでしょうか、親しい麺友の同級生の方(今はもう友人です。LINE交換はまだですが表示されます)から、このカメラ(ケース付き)を譲って頂きました。
私のプロフィール欄を見て頂くとわかりますが、今ではフィルムカメラの方が多くなってしまいました。勿論、デジタルも使用しており、最近購入したフルサイズα7Ⅱと、最近出番は減っていますが私にとって機能十分なマイクロフォーサーズOLYMPUS E-M5Ⅱを大事にしております。
フィルムカメラ RICOH XR6 は詳細は触れませんが、私のとって懐かしいカメラなんです。今日はわたしのところに来たXR6の記事です。最後までお付き合い下さい。
目次
RICOH XR6
現在所持しているフィルムカメラは全て完動品。少しメンテが必要な個体もありますが、其々はそれなりに味のある写真が撮れる私の宝物でございます。さて、この個体、我が家に来た時はうんともすんとも動きません。巻き上げレバー、レリーズボタンは固着しています。長期間動かしていなかった為だと思いますが、逆に全体は物凄く綺麗です。外装の革は全く傷んでいませんし、少し曇りはありますがファインダーもフィルム室もとても良い状態でした。
このXR6について調べて見ました。
RICOHのHPによると1981年(昭和56年)に発売された35mmフォーカルプレンシャッター一眼レフです。私が大学生の頃ですね。この時代のフィルムカメラに妙に親しみを覚えます。
XR-1と2は共通ボディによるシリーズを形成したが、カメラの電子制御に適合した半導体が開発されるようになり、電子制御を全面的に取り入れた新時代の一眼レフを開発することになった。
多機能機から単機能機までを共通ボディとする思想は貫いた。
電子制御の特徴を生かしてもっとも小型・もっとも軽量を企図した。
ミラーと絞り込み動作の機構的連結を無くし、主要部分を電子制御に依存する新しいメカニズムを開発して信頼性の向上を実現した。コンパクトになった新シリーズの第一号機はこのXR6である。
出典元:RICOH HP
このRICOHの文章はなんとも読みづらいです。
この頃のRICOH機は低コスト化に向けての努力を重ねていたのでしょう。初期のXR機からの改良改善されている点は重さに顕著に表れています。同じ絞り優先EE機のXR2の重さは560g、4年後に発売されたこのXR6は460gに。なんと100gも軽量化されています。この時代に大したものです。
XR RIKENON F2.0 50mm S
レンズも軽量化が図られている様です。
XR1/2に付いていた50mm F1.4は「和製ズミクロン」と言われ、とても評価が高かったそうですが、このレンズはレンズ光学系はそれまでと共通し鏡胴を短く軽量化している様です。Sという文字は短くしていると言う意味の様です。光学系はそれまでと共通と言う言葉が味噌です。この後から光学系にも手を加えている様ですから。
そして、Kマウントです。これも嬉しいです。
修理から戻ってきました
30年以上前の個体はとても曲者だった様で、修理過程で色々とやり取りをしながら完璧な状態で戻ってきました。
試写です
フィルムはKodak 35mm SuperGold400 を使用。近所のパレットプラザで現像とCD書き込みをし、Lightroomで透かしを入れました。
まず、開放から。実際はAUTOなので開放で撮れる環境下での写真です。
▲▼RICOH特有の斜めスプリットはとても見易いです。この自転車のハンドルの様な細長で横向きの被写体の時などはとてもいい感じです。
▲ボケ具合も素直です。グルグルや滲みの様な感じが全く無く、点在する光が玉ボケに写っています。これが 「和製ズミクロン」を継承しているということなら素晴らしいです。
▲こちらはF5.6ぐらい。斜光が強かったので少しダイヤルでアンダーに補正して撮りましたが、いい感じになっています。これもレンズの性能なんでしょうか。
▲F4。こちらは夕暮れ気味でしたので明るめに補正しての一枚。くっきり撮れています。
▼ここから下の3枚は全部開放。ファインダー内で適正露出が表示されるポイントにあわせてシャッターしています。
ノンフラッシュで、こんなに撮れるなんて感心しきりです。
▼Kodak 35mm SuperGold400との愛称が良いのか、素晴らしいカメラとレンズです。楽しみが増えました。これからもご縁を大事にしたいと思います。素晴らしい機種を譲って頂き、又しっかり修理して頂き有難うございました。
今日はこの辺で。弊Blogをお訪ね頂き有難うございました。