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【カメラ】ニコンから発表されたAPS-CセンサーZマウント機「 Z50」は買いだと思う。October 2019

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ニコンプラザ銀座

ニコンが先頃発表した「DXフォーマットミラーレスカメラ Z 50」を見に行ってきました。

数週間前からZ7をプラザ点検パックに出すためにニコンプラザ銀座を訪ねる予定でいた私は、愛読するkyo_ichikawaさんがZ50をニコンプラザ新宿で触ったと言うエントリーを拝見し、俄然Z50を見たい気持ちになっていました。

www.for-toru.com

   

目次

DXフォーマット化以上に小さなボディ

▼想像以上に小型軽量化されたボディ。単にFXフォーマット Z7/Z6 を DXフォーマット化したと思っていた私の想像以上に小さく軽量化されたボディに驚きました。

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DXフォーマットミラーレスカメラ Z 50

▼この時は Z7はニコンプラザ内のサービスでメンテ中。従って、手持ちカメラとサイズ比較です。比較対象としては適切ではないかもしれませんが、レンズ交換式としては小型の部類です。

反時計周りに Z50・GRⅢ(APS-C )・YASHIKA  ELECTRO35(フィルム機)

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他機種とサイズ比較(GRⅢ・YASHIKA ELEDTRO35)

 

Z 50 の概要

センサー 23.5×15.7mmサイズCMOSセンサー、ニコンDXフォーマット 2088万画素
レンズマウント ニコン Z マウント
質量 約450g(バッテリー、SDカードを含む、BC除く)、約395g(本体のみ)
サイズ 約126.5×93.5×60mm
撮影可能枚数 ファインダーのみ使用時:約280コマ、画像モニターのみ使用時:約320コマ
ファインダー

電子ビューファインダー、0.39型XGA OLED、約236万ドット、視野率約100%、倍率約1.02倍(50mmレンズ使用時、∞、-1.0m-1のとき)、

オートフォーカス ハイブリッドAF(位相差AF/コントラストAF)、209点、検出範囲 -4~19 EV
ISO感度 ISO 100~51200(ステップ幅:1/3、1/2ステップに変更可能)
手ぶれ補正 レンズシフト方式(VRレンズ使用時)
備考 モニター チルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)
新設計のLi-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL25使用
画像処理エンジンZ 7 / Z 6にも採用している画像処理エンジン EXPEED 6
内蔵メモリー(約2GB)

出典元:パンフからの抜粋です 

 

完成度が高い Z50

▼画素数・ISO感度・高速連写数だけならD7500未満 D3500以上と思います。妻のD3500と比較して、優れている点が多い。

優れている点

・ Z マウントの新小型軽量 DXフォーマット

・光軸上に設置された EVF

・堅牢な金属ボディ、防滴・防塵化

・優れたグリップ形状

・像面位相差AF画素搭載のニコンDXフォーマットCMOSセンサー搭載

・Z7/Z6と同じ画像処理エンジンEXPEED 6 搭載

・顔認証、瞳AF

 

▼少しだけ残念な点です。大した問題ではありませんが、Z7のサブ機として2台持ちを考えていた私としての感想です。

少し残念な点

・新設計 Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL25 :Z7と同じEN-EL15b にして欲しかった

・記録媒体がSDカード系

・ボディ内手ぶれ補正未搭載

 

 Z マウントの小型軽量 DXフォーマットカメラ

▼新しいカメラを発表するならば、やはり Z マウント機を出すべきだと思っていたので大変嬉しい。勿論、Fマウント機も素晴らしいけれど。

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新 Z マウントの小型軽量 DXフォーマット

 

Z 7 と Z50 を二丁掛け出来る仕様

▼上記に優れている点を書きましたが、Z7と二丁掛けで併用出来ると思います。それほどに操作性の違いは気にならなかったです。Z7/Z6と同じ画像処理エンジンEXPEED 6 搭載している効果です。特にホワイトバランスや露出制御、モード変更、ピクチャーコントロールは試用した限りでは同じ感覚で使用出来ました。

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シャッター周りの配置

▼流石ニコンと言いたくなる程の実用的なグリップ形状。このグリップのお陰で右手だけでほとんどの操作が可能に思えます。モード変更ダイヤルもZ7の左側から右側に移動しています。

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グリップが深いので右手だけで操作可能

 

DXなのにファインダー一杯に画角を捉える電子ビューファインダー

新搭載の XGA(約236万ドット)の有機ELパネルを採用した電子ビューファインダーの見え方は自然です。 Z7より仕様ダウンをしていますが、Z7で見慣れている私でも違和感なく綺麗に見えました。

更に D3500クラスの一眼レフ DX機は、ファインダー内で画像が少し小さく(DXなりに)見える訳ですが、そこはEVFですからファインダー一杯に大きく映し出してくれます。この点は視力の衰えた私にはとても見易いのです。私がミラーレス機に代替えした理由のひとつでもあります。

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光軸上部に設置した電子ビューファインダー

▲背面の操作ボタン系は少し省かれています。ジョイスティックが無くなり、iメニューボタンや再生ボタン、削除ボタンが下方に移動しました。そして、拡大と縮小ボタンが無くなり、液晶内のタッチボタンに変更になっています。これはモニターを下げて自撮りする時に液晶画面上で操作できる様にと言う配慮でしょうか。

 

新 NIKKOR Z DX レンズと協働の手ブレ補正(VR)機構

新レンズは、ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式を採用しています。ショールームでレンズを上にして覗きこみ、少し手で揺らすと絞り周りのレンズがプルプルと揺れ動きます。これがレンズシフト方式のようです。可愛い動きですが、このレンズシフト方式と、Z 50に搭載しているデュアル検知光学VRとの連携で、効果的なブレ補正しているそうです。軽量化の為にプラマウントですが、DXレンズに元々プラマウントが多いですから気になりません。
手ブレ補正効果:4.5段※CIPA規格準拠

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レンスシフトとデュアル検知光学VRの連携で手ぶれ補正

▼しかし、沈胴機構で短縮するとパンケーキの様になる、このレンズはよく写ります。

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NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

 

Zマウント初の望遠ズームレンズ

NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR です。Zマウントにはまだ望遠域のズームレンズがリリースされていませんので、現時点では貴重な望遠レンズです。そして物凄く小さいですよ。大きさは新リリースの Z 85mm f/1.8S と同じくらい、重さはプラマウントですから比較にならない位に軽く感じました。

なんとNIKKORレンズ史上最高の、5.0段(CIPA規格準拠)という高い手ブレ補正効果を発揮しています。光学式VR機構はもう一つの標準域のズームレンズと同じです。試用時の手ブレ補正はバッチリ、テレ端で35mm換算375mmでも手持ち撮影でピタッと撮れます。最高です。

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NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

心配事(1)

*11月21日のファームウエアアップでZ6・Z7とこちらのズームレンズのマッチングが修正されたそうです。

このNIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VRをFXフォーマットのZ7/Z6で使用するとどうなるのでしょうか?DXレンズでもEVFだから大きく見えるし、安いし軽いから使ってみたいと言う悪戯な気持ちが湧いてきました。

DXフォーマットのレンズをFXフォーマットのボディで使用するケースは少ないと思いますが、Z7/Z6にはデュアル検知光学VRは搭載されておりません。現にプラザ内で試しに取り付けた際は、Z7側で手ぶれ補正(ノーマル)をオンにして状態で装着しても、Z7の手ぶれ補正は無効(OFF)になりました。写真はメニューの参考写真でオンの状態を撮っています。

このズームレンズは 35mm換算で75-375mmレンズです。375mm撮影時に手ぶれ補正が効かなければ当然三脚撮影になります。これが私の思い違いでなければ、このレンズはDXフォーマット専用と考えた方が良いかもしれません。

FXフォーマット用にはFXフォーマット用の望遠ズームレンズ Z 70-200 f/2.8 を待った方が良いかもしれません。以前の予定では2019年の予定でしたが、どうなったのでしょう? 

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Z7のメニューの手ぶれ補正の無効になりました(写真は有効の図)

▼以前のロードマップから変更になったレンズリリースのロードマップです。以前の西暦記載がありましたが、これは無くなりました。分かり難いですよね。

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DX用レンズはもう一本予定がありますね

心配事(2)

▼撮影モードダイヤルにロック機構がありません。展示カメラは比較的容易に変更が出来ました。カメラバッグの出し入れ等でズレなければ良いんですが…。

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モードダイヤルが動きやすいかもしれません

 

キャッシュバックキャンペーン中

現在各カメラ店では予約受付中です。価格コムの最安値はダブルズームキットで¥152,850です。キャッシュバック20,000円で13万円強で手に入ります。性能と機能を評価すると間違いなくお買い得だと思います。

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発売日から202年1月14日まで購入で最大2万円

 

 

ニコンプラザで体験・試用をして製品を購入すると良い事がある

体験・試用をしてから3ヶ月以内に製品を購入して申し込みすると「プラザ点検パック無料券」が貰えます。発売前は試用データの持ち帰りは出来ませんが、発売日以降はプラザで試用して、この用紙を貰っておきましょう。私も今回Z7のプラザ点検を受けましたが、ニコンの正規サービスとして、ピント調整や清掃をしっかり実施してくれて3,300円です。安価で嬉しいサービスです。これが一回無料になる訳です。

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こんな嬉しい特典がありました

最後に

最後に私は発売後にもう少し試用してから Z50を購入しようと思っています。兼ねてから、もう一台 FXフォーマットのミラーレスカメラを買おうと思っていましたし、今度はZ6と考えていた次第です。春以降に生活の拠点が二箇所になる可能性があり検討中でした。そこにZ50の発表です。私にはサブ機としては最適です。妻にはD3500から代替えを勧め様かなぁ。家計的には、あくまで冬のボーナスの額次第ですがね。

それにニコンは2020年3月期の業績予想がとても心配な状況ですので、カメラを含む映像事業では特に頑張って欲しいと思っています。

今日はこの辺で。最後までお読み頂き有難うございました。

 

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