こんにちは、エイコク堂です。
前記事の比叡山延暦寺からケーブルカーで坂本に下山してからの続きです。日吉大社を拝観しました。平日ですので殆ど人は居りません。自然と文化財であふれる境内は素晴らしかったです。そして、少しだけですが坂本の綺麗な町並みを見ながら歩き、京都へ戻り美味しい芳香鍋を頂きました。写真多めですが、宜しければ最後までお付き合い下さい。
記事目次
▼比叡山鉄道比叡山鉄道線坂本駅を出た所にある道標です。道の傾斜成りに傾いていました。 何となく味がありますよね。
山王総本宮 日吉大社
さて、日吉大社は、
東西両本宮を中心に社殿が鎮座している。全国3800余社の分霊社があり、その総本社。
世にいう山王二十一座とは上七社・中七社・下七社の総称であり、なかでも上七社の西本宮・東本宮・宇佐宮・牛尾宮・白山宮・樹下宮・三宮宮は、その重要な位置を占めている。
境内地は八王子山(牛尾山)を含む十三万坪。国宝社殿として東西両本宮二殿、そして重要文化財として十七棟。かつては境内百八社・境外百八社と称され、境内及び坂本の町々が一大拠点であった。
出典元:ウィキペディア
およそ2,100年前の崇神天皇七年に創祀し、東本宮のご神祭の大山咋神は日本最古の古事記に御神名が記されているそうですから凄いもんです。正に比叡山の山の神様なんですね。
さてさて、私達は歩いて参道から入場しました。生憎、最初の鳥居(京阪坂本駅から数えると3つめの鳥居)では何か作業をしており、残念ですが写真はスルーし、受付まで歩きます。歩き初めから立派な摂社が目に留まります。ステキな処です。
▼大宮橋
大宮川に掛かる石橋です。日吉大社の日吉三橋の一つです。他に走井橋、二宮橋があります。重要文化財です。素直に橋を見ずに写真に良さそうなカットを探すのは心が曇っているのかしらね。
という事で欄干から向こう側を撮ったりして。ところで元は木造で豊臣秀吉が寄贈したとらしいですが、そう思うと感激です。
▼山王鳥居
大宮橋から参道を少しあるきます。山王鳥居まではゆるい上り坂で、雨水が排水し易い様に切妻の様に参道になっています。エッチラオッチラと登りきると上に屋根の様な形が拵えてある山王鳥居に着きます。神仏習合の信仰を表すこの独特な形は「合掌鳥居」と呼ばれているそうです。なるほど〜と頷ける形です。意外に歩きづらく疲れました。
▼神馬舎
神様がお乗りになる新馬がず〜と見ておりました。
▼神猿
まさると読みます。お猿さんは神様のお使いで神猿と呼ばれ「魔が去る」「何もも勝る」の縁起物だそうです。二人の神猿さんが居りましたが、これがまた人に慣れてる。何をしようが動じません。流石の神様のお使いです。
▼西本宮楼門
重文です。もう重文ばかりで驚かないです。入母屋造り、檜皮葺ですが、こちらの楼門はあとで参る「東本宮楼門」にくらべ造りは一回り大きいそうです。立派ですね。さて、ここでもしっかり撮ったつもりだったんですが、軒下四隅に木造のお猿さんが屋根を支える様に守っています。く〜どうして写真がないんだ(´;ω;`)
拝殿の前に神猿さんが大勢居りましたよ。
▼西本宮本殿
この本殿は天正14年に建立された「日吉造」という独特の形で、床下にはかつて仏事を営んだ「下殿」があります。ご祭神は大己貴神(おおなむちのかみ)です。当然、国宝です。
静かな大社内に小さな水の流れがあるだけで神妙になります。スローシャッターで撮ってみました。
▼東本宮楼門
最も奥まった所にある?東本宮です。奥には本殿があります。ご祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)と樹下宮(じゅげぐう)のご祭神である鴨玉依姫神(かもたまよりひめのかみ)はご夫婦。本殿は国宝です。本殿の隣には珍しい雌薙と雄薙の気があり、実を付けておりました。雌薙は男性の幸せを、雄薙は女性が男性の幸せを祈る木だそうで、行く先々で家族の幸せを祈念している訳ですが、その願いが実をつけた様な気分になりました。
大杉茶屋 滋賀県大津市坂本4丁目5−6
日吉大社の鳥居の前にある土産屋さん兼茶お屋さんです。股関節痛でもう歩けない!と言って休憩を取りました。お抹茶のセットはなかなか。実際には缶ビールも頂きました。のんびりと参道を眺めながら、日吉大社の余韻を楽しみました。
▼お店情報
店名 大杉茶屋 オオスギチャヤ
電話 077-579-3967
住所 〒520-0113 滋賀県大津市坂本5-2-6 (エリア: 大津市南部 )
アクセス 京阪石山坂本線坂本(滋賀県)駅 徒歩6分
さて、坂本の街を駅まで歩きましょう。
大津市坂本
坂本は、比叡山に源を発する大宮川や藤木川(権現川)などが形成した扇状地の街で、前面には琵琶湖が広がる風光明媚な土地で、比叡山の表玄関です。古くは琵琶湖の西から船で物資を運んだのでしょうから、大変栄えたであろうと思いを巡らせました。
さて、坂本と言えば里坊です。写真の左側はたぶん全部里坊。その風情は端正な石垣が物語っていました。現存する里坊は織田信長の延暦寺山焼き以降の江戸時代に復興されたものらしいですが、それでも十分過ぎる歴史があります。
私たちはのんびり歩き、所々で写真を撮り、京阪坂本駅までたどり着きました。
行きしなに出町柳駅で購入した「比叡山横断チケット」はここでも使えます。このまま三条京阪まで行けるトクトク切符です。今日はこの一枚で済んでしまいます。
▼ここから京都
▼さて、京都市内に戻って、夕方のウインドウショッピングです。
ここは鴨川を渡って木屋町通り。お父さんは股関節痛でもう動けません。ここまで16,000歩、約10kmと、歩数や距離は大したことありませんですが、階数17階分は関節には最悪の日になっています。
なのに意気揚々とショッピングをする二人組がおります。仕方がないので木屋町通りを撮ったりして気を紛らします。
お気に入りの雑貨屋さんがあると言うのでついていくと、裏手に本能寺があるではないですか。まだ閉門前でしたので入ってみました。
▼信長公廊
信長の自刃後、三男信孝の命によって建てられた信長公廊です。本能寺の変の頃の本能寺はもっと大きく広く、塀やお堀があったそうです。和装の観光客が居りましたのでお背中を撮らせていただきました。
この河原町通りへ抜ける通路は午後5時には閉門します。出て左手の雑貨屋さんに向かいました。
▼ 京都の雑貨店ANGERS
梅田や東京にも店舗がありますが、何と言っても河原町店の雰囲気がステキです。ここはハーフカメラもレストアして保証をつけて扱っています。一度覗いてみる価値があります。娘は毎年来ている様で店員さんと知り合いでした。マジで?
さて、今宵の夕食はどうしましょう。計画していないと言うので本能寺辺りからプラプラとホテル方面へ歩きながら、のんびり探します。実は足が悲鳴を上げていましたが、ここは男らしく我慢して涼しい顔をして歩きます。しかし、生憎小雨が降り始め、やれやれと思いながら見上げると、何か古めいたお蕎麦屋さんが。新そばと書いてあります。
晦庵 河道屋
聞けば江戸時代から続く生そばの老舗らしい。娘がささ~っと様子を伺いに入っていきます。数奇屋造りの店構えは京都らしいですが、若干敷居の高さも感じたりして。
テーブル席(希望)の用意が出来ると言うので暖簾をくぐります。ずず~っと奥まで長い造りは如何にも京都らしい。お座敷席、通り庭を抜けた先のテーブル席ではなく、二階のテーブル席でした。
一階テーブル席は予約の奥様で一杯の様です。
しかし、テーブル席なのに二階にに上がるので靴を脱ぎます。京都に来てから神社仏閣以外でも靴を脱いでばかり。わたしは股関節が不調で靴の脱ぎ履きが辛いんです。ほんま難儀やわ(笑)
さて、お二階はこんな感じです。ここも一杯になりますが、まずはゆっくりしましょう。
▼メニュー
最初はお蕎麦と頂くつもりでしたが、右上の「芳香炉」が気になります。内容を伺って芳香炉を頼んでみました。
あとは静かにお酒を飲みながら、芳香炉を待ちます。
変わったコンロが用意され、単品注文の鳥さんしょ焼きでお酒がすすみます。
▼芳香炉3人前
芳香炉鍋が置かれました。波波に出汁が入っています。
湯葉 引き上げ湯葉・真蒸(しんじょう) 鱧など魚介類のすり身・飛龍頭には銀杏やきくらげなど・かしわ・写真では見えませんが九条ねぎとほうれん草と菊菜が底にはいっています・最後にどんこ椎茸です。
真蒸はプルプルしています。大きなどんこは美味しそう。
生湯葉に、奥には飛龍頭が見えています。
締めのうどんと蕎麦。娘はうどん派です。蕎麦のつなぎは丹波の山芋だそうですよ。
火が通るまで、もう少し冷酒を頂きます。
では、生湯葉から。生なので温める程度です。うんまいです。
真蒸とほうれん草もなかなかです。
九条ねぎと飛龍頭。銀杏もおいしいです。
菊菜にかしわ、どんこです。特にどんこの旨さは絶品です。
最後に締めのお蕎麦を投入。このお蕎麦は長くて食べづらかったですが、お味は最高です。
とても美味しい芳香炉。お腹いっぱいになりました。大満足です。
お腹熟しにもう少し京の夜をブラブラしましょう。昨夜、今夜ともに美味しい夕食になりました。
▼お店情報
晦庵 河道屋 本店
〒604-8085 京都市中京区麩屋町通三条上ル
営業時間 11時~20時
定休日 木曜日(祝日のときは前後に振替有)
電話 075-221-2525 FAX 075-231-8507
京の街夜歩き
富小路辺りから烏丸高辻まで夜歩きの写真です。北野天満宮は雨でしたが、M5mark2での夜撮影はとても楽しかったです。
▼このポール・スミス三条店の写真は、Instagram #icu_japanに採用され、とても嬉しい一枚になりました。
また、写真が多くなりました。
弊Blogをお訪ね頂きありがとうございました。
次回記事は大覚寺の予定です。
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