八五九堂 Blog 

仙台就業中の食いしん坊、元千葉県民オヤジの写真とカメラと酒麺飯クロニクル

2016 紅葉直前の秋の京都の旅 @大覚寺・Saffron Saffron 編

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こんにちは、エイコク堂です。

紅葉前の京都旅行3日目の記事です。2日分で4記事になるなんて京都は奥深いと心から思います。まっ、写真が多いだけと言えばその通りなんですが。

旅の計画は全部妻がやっています。今回の旅のテーマもあるそうです。訪ねた先をズラズラっと見るとお分かりになると思いますので敢えて書きませんが。
旅の計画段階で「行きたい所はある?」 と上から目線で問われ即答したのが「大覚寺」です。言うまでもなく織り込み済みだった様で「他には?」、「いや、特には・・・・」でした。

大覚寺には丸一日居りました。後は夕食です。写真多いです。最後までお付き合いください。

記事目次

 

 

ホテルでゆっくり朝食をとってノンビリ出かけました。ホテルから京都駅迄はタクシー。山高帽を被ったチーフドアマンがタクシーを呼ぶから乗るしかありません。そんな顔に見えたのでしょうか?

妻が勢い「京都駅まで」と告げます。「八条口ですか?」とドライバーさん。
妻「パパ!」わたし「タワー側でお願いします」勢いは消えていました。

 

ルートはJR嵯峨野線 京都~嵯峨嵐山、徒歩 嵯峨嵐山~大覚寺です。このルートもイイですね。ウソ。嵯峨嵐山までは外国からの観光客でごった返してました。

 

旅の三日目にして晴天です。青空と山の緑を眺めながらゆっくり歩くと(股関節を労って)まもなく大覚寺です。駐車場にはまだバスも留まってなかった様です。 ▼玄関門から入場します。

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旧嵯峨野御所 大本山 大覚寺 

来た~!大覚寺だ。なんか嬉しい。

大覚寺について少し...

弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山。正式には旧嵯峨御所大覚寺門跡と称し、嵯峨御所とも呼ばれる。
平安初期、嵯峨天皇が檀林皇后とのご成婚の新室である離宮を建立されたが、これが大覚寺の前進・離宮嵯峨院である。嵯峨院が大覚寺となったのは、皇孫である恒寂入道親王を開山として開創した貞観18年(876年)である。
弘法大師空海のすすめにより嵯峨天皇は浄書された般若心経が勅封(60年に一度開封)として奉安され、般若心経写経の根本道場として知られる。明治時代初頭まで、代々天皇もしくは皇統の方が門跡(住職)を務めた格式高い門跡寺院である。いけばな発祥の花の寺でもあり、「いけばな嵯峨御流」の総司所(家元)でもある。

出典元:大覚寺パンフレット

 

境内の式台玄関前(写真右手前)にはとても低く手入れをされた低い松があります。 

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▼いけばな嵯峨御流 

お~、いけばな嵯峨御流だ~。

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大覚寺の大沢池から始まったいけばな嵯峨御流。こちらで拝見すると何もわからない私でも良い感じに見えます。

平安の初め、嵯峨天皇が大覚寺の大沢池で、菊ガ島に咲く可憐な菊を手折り殿上の花瓶に挿されました。
その姿が「天、地、人」三才の美しさを備えていたことに感動され、「後世花を生くるものは宜しく之を以って範とすべし」とおっしゃいました。これがいけばな嵯峨御流の始まりであると伝えられています。嵯峨天皇の自然や草木に対する慈しみの心が、嵯峨御流の礎になっています。

 出典元:3分で分る嵯峨御流

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▼式台玄関(明智陣屋)

江戸期の建築物で、木造入母屋造瓦葺、正面に銅板葺きの唐破風を持つのが特徴らしいですが唐破風がどんなか勉強不足で分からない。ただ、元々は亀山城の一部と伝えられる木造切妻造の大きな建物で、明智の名は亀山城主明智光秀の名を残すものらしいです。そう思うと急に身近に感じてしまいます。

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同じく式台玄関前の低く手入れされた松、すっと高い竹も見事でした。

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入場すると式台玄関にまず上がります。 

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そして振り返ると先程の低い松が見えると言う演出なのです。ここに結構長く居りました。そして、この玄関は一般の人は使用できないんです。竹の横棒が見えますでしょ。

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途中の坪庭を見ながら回廊を進むんですが、注意しなければ色々見落としてしまいそうで、歩みの速度がおそくなります。 

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▼宸殿 しんでん

ここまでの回廊も、この広縁もすべてうぐいす張り。目的と異なり、とても心地よい音がします。さて、宸殿ですが、江戸時代、後水尾天皇より下賜された寝殿作りの建物ですが、広縁からでは全景がわかりません。後で撮ろうと思いましたが失念。何しに一日も居たんだろうか。

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宸殿前の右近の橘と左近の梅です。綺麗に手入れされています。

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部屋が5つに分かれていて、狩野山楽筆の襖絵があります。ここは撮影OKの様なので撮ってきました。襖絵も凄いんですが、鶴も見えるし、建具の金具も凄そうですが、遠くて見えないんですけど。次回は望遠レンズがいるな。 

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▼村雨の廊下 

さて、村雨の廊下です。俗称稲妻の廊下とも呼ばれているそうで、柱は雨、直角に曲がった廊下は稲妻と言う訳です。天井が低いのは刀や槍を振る舞わせない為だと書いてありました。床はここもうぐいす張り。重量級のわたしが乗っても可愛い音でした(笑)

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この廊下のまわりの植栽もとても綺麗です。 

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そして、御影堂です。ここではイベントが予定されていました。

▼御影堂 みえどう

大正14年建造。大正天皇御即位に際し建てられた餐宴殿を式後賜り移築したものだそうです。心経殿の前殿であり、内陣正面は心経殿を拝するため開けてあります。内陣左右に嵯峨天皇、被鍵大師(弘法大師)、後宇多法皇、恒寂入道親王などの大覚寺の歴史に大きな役割を果たされた方々の尊像を安置しています。

出典元:大覚寺パンフレット

▼四国八十八ヶ所(はちじゅうはちかしょ)お砂踏み

御影堂では、平成28年10月1日(土)~12月4日(日)の間、お砂踏みの巡拝出来ますので参ってまいりました。

弘法大師に由緒ある「四国八十八ヶ所霊場」の内、土佐国(高知県)「修行の道場」16ヵ寺の「お砂」を其々集め、そのお砂を踏みながらお参りすると言うものです。ご利益は実際に遍路を巡礼したのと同じ功徳を積むことができ、修行をしているときは「同行二人(どうぎょうににん)」と言い、常に弘法大師と共にいられるそうです。

浄財奉納紙をここで求めて、お砂を踏みながら呪文を唱え願い事をしてきました。

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▼五大堂

この旅のメインイベントを予定している五大堂です。建具というか飾りも凝っており綺麗な細工です。

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ちょっと五大堂について…

江戸時代中期の創建。現在の大覚寺の本堂です。不動明王を中心に五大明王を安置します。大沢池のほとりに位置し、正面5間、側面5間。正面には吹き抜けの広縁があります。 

 出典元:大覚寺パンフレット

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▼心経写経

先程の四国八十八ヶ所霊場巡りについで、この日のメインイベントの写経で御座います。こちらは常時できるそうですが、ツアー等では時間制限があり最後まで写経仕切れない様で、この日も最後の一文字を書いて終わりにしている方が数名居りました。私たちは時間制限はありませんでした。 

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受付で手続きをし、お香で清め、輪袈裟を首から掛けていよいよ写経です。

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最近では文字を書くことも少ない上に毛筆ですからなかなか大変です。時間にして30分強は掛かりました。この間集中して経文の一文字一文字を想って浄写すれば、功徳は計り知れないものの様です。さてさて、疲労困憊で御座います。

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妻の計画では写仏もやることになっていたのですが勘弁してもらいました。 

▼絵馬とおみくじ

五大堂の広縁では絵馬とおみくじがありましたの早速求めました。 写真の奥は大沢池です。広い濡れ縁(観月台)からの大沢池は絶景ですが、また撮り忘れました。

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娘の願い事は分かっていますが知らないふりです。触れたくないし。

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おみくじは「紅梅梅みくじ」「女みくじ」「男みくじ」を各々購入。

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娘だけ大吉です。今年のおみくじは全部大吉らしいです。

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わたしは吉なのでお願いをして結んで参りました。

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五大堂から勅使門を撮りました。金渡金の飾り装飾が輝いておりました。

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▼霊宝館

霊宝館では「大覚寺のみほとけ展」が開催中で、素晴らしい曼荼羅やお像を拝見しましたが、スリッパを脱がなければならず足が冷たくなり退散しました。

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▼勅封心経殿(ちょくふうしんぎょうでん)

ここを語らずには終わりません。この殿内には嵯峨天皇をはじめ、後光厳、後花園、後奈良、正親町、光格天皇の勅封心経を奉安し、薬師如来像が奉伺されているんです。大正14年の建設ですので新しいですが、殿内のモノが凄いんです。

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▼ 正寝殿(しょうしんでん)

読むのはちょっと疲れたでしょうか。軽く流して下さい。
鎌倉時代に御宇多天皇が院政政治を行っていたという正寝殿。こちらには可愛らしい「野兎の図」があります。2枚だけ載せておきます。

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▼霊明殿へ向かう回廊もステキですね~。

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▼大覚寺正寝殿の桟に収まり、立体的な空間で再現された、伝狩野山楽筆「四季耕作図襖」を期間限定で公開していました。

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▼大覚寺カフェ

イイお加減に疲れたので大覚寺内の大覚寺カフェでコーヒーブレイクです。 こういう場所があると助かりますね。

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カフェ限定の八つ橋と珈琲を頂き、清々しい風を受けながら休憩しました。

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見上げるとすっかり秋の雲です。大覚寺に来て良かった~。

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大覚寺をお腹いっぱい堪能して、一度外に出て大沢池に向かいます。 

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▼大沢池

大沢池について…。

大覚寺の東に位置し、周囲約1kmの日本最古の人工の林泉(林や泉水などのある庭園)。嵯峨天皇が離宮嵯峨院の造営にあたって、唐(中国)の洞庭湖を模して造られたところから、庭湖とも呼ばれる。

出典元:大覚寺パンフレット

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▼心経宝塔(しんぎょうほうとう)

池の天神島越しに見える心経宝塔です。

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午後の陽を受けてキラキラ光る大沢池はきれいですねえ。

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大沢池から五大堂を見上げました。 

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遠くに勅使門を観ながら大覚寺を別れを告げました。また、来年来たいですね。

 

さて、京都駅に戻ってきました。

一度ホテルに戻って、また京の夜に繰り出しましょう。

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3時間程ショッピングをしてやっと夕食です。夕食はホテル近くのお店にしました。

洋食と葡萄酒のお店 Saffron Saffron

もう股関節が悲鳴を上げているので洋食屋さんに入りました。ここなら靴は脱がないでしょう。

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入店すると急な階段を登り、結局は小上がり席でした。掘りごたつで助かりました。

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▼生ハムとホットワインで楽しい一日を振り返りました。

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▼京風おろし特製ハンバーグセット 150g

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▼目玉焼きハンバーグセット 150g

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▼厚切りポークジンジャーとアスパラクリーミーロールセット

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ボリューム満点の手作り洋食屋さんでした。お値段はお安くはありませんが、一階のカウンター席も二階のテーブル席も一杯でした。
とても美味しく丁寧に作られた料理ばかり。少し塩分多めかなぁ〜。

 

▼お店情報

住所 京都市下京区東洞院通仏光寺東南角 高橋町605
電話番号 075-351-3292
営業時間 11:30~14:30 17:30~22:30(L.O.21:30)
定休日 火曜日 および不定休日あり
お店HP http://kyo-mi.com/saffron/

 

 

また、写真が多くなりました。
弊Blogをお訪ね頂きありがとうございました。
次回記事は千本えんま堂ほか、エントツコーヒー舎の予定です。

 

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