秋晴れの休日、美味しい山形そばが食べたくなり、妻と二人で車を走らせ「山形蕎麦 鶴 -KAKU-」さんへ。今回で2回目の訪問です。開店時間より少し前に到着しましたが、既に駐車場には何台もの車が。その人気ぶりを改めて感じながら、私たちも開店を待ちます。壮大な古民家を移築したというお店の佇まいは、これからいただくお蕎麦への期待感を一層高めてくれます。
山形蕎麦 鶴 -KAKU-
開店し、名前を呼ばれるのを待っていたのですが、どうやらお店の方が芳名帳を紛失してしまった様子。一瞬ヒヤリとしましたが、丁寧な対応で無事に席へ案内していただけました。
店内は、古民家ならではの太い梁や柱が印象的な、広々として非常に心地よい空間です。高い天井を見上げているだけで、ゆったりとした気分になります。さて、冒頭のハプニングですが、開店の混乱で私たちの名前を書いた芳名帳のページが見当たらなくなってしまったようでした。少し待ちましたが、これもまた一興。今となっては微笑ましい思い出です。


こちらのお蕎麦は、蕎麦粉八割・つなぎ二割で打つ、喉越しと香りのバランスに優れた「二八蕎麦」です。そして、蕎麦の表面がとても滑らかで均一なことから、おそらくは現代的な「押出式」の製麺機を使用されているのではないかと感じました。伝統的な手打ちの魅力もさることながら、これだけの人気店が、常に安定した品質の蕎麦を数多く提供できるのは、こうした技術があってこそ。実際に、後述するつゆや出汁との相性は抜群で、一杯の完成度を支える重要な要素だと感じました。
妻が注文した「せいろ」は、蕎麦そのものの実力を確かめるには最高のメニュー。美しい麺線の二八蕎麦は、つるりとした喉越しが実に爽快です。そして、鰹出汁の効いたキリリと辛めのつゆが、蕎麦の風味と甘みを最大限に引き立てています。何度食べても飽きない、王道の美味しさです。



私は、山形名物の温かい「鳥中華」を。これは、ラーメンのようでラーメンでない、蕎麦屋の本格和風出汁でいただく、まさに山形のソウルフード。親鶏からとったであろう甘くてコクのあるスープが、蕎麦によく絡みます。トッピングの鶏肉も味わい深く、冷えた体に染み渡る一杯でした。
そして、山形そばと言えば絶対に外せないのが「ゲソ天」。サクッと揚がった衣と、中のプリプリとしたゲソの食感の対比がたまりません。ボリュームも満点で、そのまま食べても、鳥中華のスープに浸しても絶品。これぞ山形の味、と唸るしかありません。





開店前の小さなハプニングも、食事が終わる頃にはすっかり楽しい思い出に。それを忘れさせてくれるほどの、素晴らしいお店の雰囲気と、何を食べても美味しい料理の数々でした。
ここは、わざわざ時間をかけてでも訪れる価値のある、山形そばの名店です。次は十割蕎麦も食べてみたいな、と願いつつ、3回目の訪問を心に誓いました。ごちそうさまでした。
お店情報
店名 山形蕎麦 鶴 -KAKU-
住所 〒983-0826 宮城県仙台市宮城野区鶴ケ谷東4丁目11−10
電話 022-290-0567
営業時間 平日/11:00~15:00(L.O. 14:20)
土日祝/11:00~15:00(L.O. 14:20)
定休日 なし
備考
カメラ


