秋が深まり、街路樹の葉も色づき始めた仙台。食いしん坊の私にとって、この季節は心躍る「新そば」の季節です。あの瑞々しい香りと喉越しを味わうなら、このお店をおいて他にはありません。向かったのは、一番町のアーケードに佇むお気に入りの名店「おそばのさん竹」。気づけば、今回で7回目の訪問。いつ訪れても、暖簾の向こうには変わらぬ美味しさと温かな活気が待っています。
おそば さん竹
この時期のさん竹さんでいただくお蕎麦は、もちろん「新そば」。収穫したばかりの蕎麦の実を挽いて打った、年に一度の特別なご馳走です。運ばれてきたお蕎麦は、心なしか緑がかった美しい色合い。そして何より、その香り。すっと鼻に抜ける、青々しくも甘い、穀物の芳醇な香りは新そばならでは。まずはつゆをつけずに一口手繰れば、その繊細な甘みと風味に、今年もこの季節が来たことを実感します。
今回も、それぞれが食べたい一品を注文。秋の恵みを存分に味わう、私たちのささやかな祝宴の始まりです。



妻が注文した「おろしそば」は、美しく盛り付けられたせいろ蕎麦の上に、細かく削られた鰹節がたっぷりと踊る、見た目にも美しい一品です。主役である新そばの豊かな香りを、鰹節の旨味がさらに引き立てます。
そして、この蕎麦を受け止めるのが、大根おろしがたっぷり入ったつけ汁。ピリリとした大根の辛味と、出汁の効いたかえしのバランスが絶妙で、新そばの繊細な甘みをきりりと引き締めます。シンプルだからこそ、蕎麦そのものの質の高さがダイレクトに伝わる、蕎麦好きにはたまらない一品だったようです。



私が注文したのは、旬の味覚を存分に楽しめる「白海老天ざる」。この白海老、公式情報によれば、まさしく「富山湾の宝石」と称される、富山県産のものでした。揚げたての天ぷらは、小さな白海老を贅沢にまとめたかき揚げスタイル。衣は驚くほど軽くサクサクで、噛みしめると、白海老一尾一尾の上品で繊細な甘みが口いっぱいに広がります。この季節だけの希少な味覚を、最高の状態でいただけるのは本当に贅沢です。香り高い新そばを、この絶品の白海老天と共にいただく。秋の恵みに、ただただ感謝しかありません。



7回目の訪問も、期待を裏切らない最高の満足感でした。季節の移ろいを、最高の「新そば」と旬の食材で楽しませてくれる「さん竹」さん。だから私たちは、また季節が変わる頃、8回目の訪問を心待ちにして、この暖簾をくぐるのでしょう。ごちそうさまでした。
お店情報
店名 おそば さん竹(さんたけ)
住所 〒980-0811 宮城県仙台市青葉区一番町4丁目9−24
電話番号 022-263-2515
営業時間 11:00~20:00(L.O/19:30)
定休日 不定休
備考
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