十月も半ばを過ぎ、朝晩の風に秋の深まりを感じる今日この頃。ふと、あの夏の強い日差しと、生命力にあふれた木々の緑の濃さを思い出します。
これは、夏の盛りに心身を清めるべく、妻と二人で岩沼の「竹駒神社」へ足を運んだ際の記録です。ちょうど、半年の節目に罪穢れを祓う神事「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」の時期。特別な神事を控えた厳かな境内で、心静かなひとときを過ごしてきました。
日本三大稲荷の一つに数えられる竹駒神社は、いつ訪れても荘厳な空気に満ちています。この日、私たちの目の前にあったのは、この時期ならではの特別な設え。拝殿の前には、青々とした茅(かや)で編まれた大きな「茅の輪(ちのわ)」が置かれていました。









作法に則り、八の字を描くように三度くぐり抜けることで、知らず知らずのうちに身についた半年間の罪穢れを祓い、残る半年の無病息災を祈願します。強い日差しが照りつける中にも、神社の杜の木陰は涼やかで、境内を渡る風はどこか神聖な清々しさを運んでくるようでした。


竹駒の杜 CAFÉ 一粒万倍
心身ともに清められ、晴れやかな気持ちで参拝を終えた私たちは、境内に併設されたカフェで一休みすることにしました。その名も「竹駒の杜 CAFÉ 一粒万倍」。モダンな和風建築が杜の緑に美しく映える、洗練された空間です。「一粒万倍」という縁起の良い名前にも、これからいただく食事への期待が高まります。


妻が注文した御膳は、お盆の上に色とりどりの小鉢が並ぶ、目にも美しい一揃えでした。神様へのお供えを思わせる三角いなり寿司を中心に、季節の野菜を使った煮物や和え物など、一つひとつが丁寧に作られているのが伝わってきます。派手さはありませんが、素材の味を活かした上品な味付けで、心と体に優しく染み渡るような、滋味深い味わいだったようです









私がお稲荷様のお使いである「きつね」にちなんで選んだのは、こちらのきつね蕎麦です。丼を覆い尽くすほど大きな油揚げは、ふっくらと、そして艶やかに煮付けられています。甘めの出汁がじゅわっと染み込んだお揚げを一口。上品で香り高いお出汁と、蕎麦の風味が一体となり、心から満たされる一杯でした。





「夏越の大祓」で半年間の穢れを祓い清め、続く食事で稲荷大神様の恵みのお下がりをいただく。今回の参拝は、そんな清々しい一連の体験となりました。日々の喧騒から離れ、季節の節目に自らを省みる。そんな大切な時間を、この神聖な場所で過ごすことができました。四季折々の美しい表情を見せる竹駒神社。皆様も、季節の節目に訪れてみてはいかがでしょうか。きっと心洗われるひとときが待っているはずです。
最後までお読み頂き有難うございました。
お店情報
店名 一粒万倍 CAFÉ(竹駒神社店)
住所 〒989-2443 宮城県岩沼市稲荷町1-1 竹駒神社 境内
電話 022-323-0309
営業時間 10:00-17:00(季節や祭事などに合わせて変更する場合があります)
定休日 年中無休
備考

