こんにちは、エイコク堂です。
万世橋に来ましたので夕食はかんだやぶそばにしました。蕎麦の世界では創業から137年も「たった137年」と言うらしいです。だから表題は「まだ」にしてみました。いつになったら凄いと言われるんでしょうね。
ご存知の様に1923年築造の木造店舗が2013年に焼けてしまいました。翌2014年に新店舗で営業を再開してから初めての訪問になります。火事は気の毒でしたが、長年継ぎ足したタレを焼失したと聞いた時のインパクトの方を強く記憶しています、ゴメンナサイ。こちらの場所を訪ねるのは旧店舗で2回、既に閉店しましたが千葉そごうの店舗で2回です。神田の地で営業再開してから初めてなので楽しみに訪ねました。
今日の記事は「かんだやぶそば」さんです。
時間が良かったのか待ち客は居りませんでしたが、入口の自動扉近くの席を遠慮して、少し奥の席が空くのを待って入店しました。待ち時間と言ってもお手洗いを借りたりしている僅かな時間です。
以前も広々としていましたが、新しくも綺麗で清潔な和風の建物はその長い歴史を継承している様な雰囲気のお店です。最後までお付き合い下さい。
目次
お店の雰囲気
◯新しくも歴史を背負った店造り
この行灯の雰囲気からかんだやぶそばに来たと言う気持ちになります。以前は孟宗竹であふれていました。
門扉から入口まで以前の店舗と同じ様な雰囲気です。お店に入ると、右手側が厨房、左手側が客席、その中央奥に帳場があり、女将が座っておりました。以前と変わりませんね。そして、女将さんの通し言葉と花番さんの「有難う存じます」は健在でした。
お食事
席は二人が向かい合うのに丁度よい大きさのテーブル。これが何とも良い間隔で並んでおります。大勢の場合は幾つも並べて大きなテーブルに変身すると言う奴です。この時間になるとお蕎麦だけという人はほとんどおらず、何かしらお酒を愉しんでおられます。
◯菊正宗 特撰 180ml 770円
日本酒はこの一択です。いつも外では飲まない妻がお猪口を2つ注文していました。此処では呑むつもりの様です。箸置きが欲しいなぁ~。
◯特製ねりみそ付き
手前のお団子は特製ねりみそです。少しピリッと辛いねりみそ。妻はお箸の先で一口だけ舐めて咳き込んでおりました。(子供か?)…もちろん肴として注文が出来ると思いますが、このお団子状態でお銚子一本では足りない位に濃厚です。勢いもう一本と言ったのですが却下されました。
蛇足ですがテーブル脇にはお品書き差しがあり、この造りに妙に感心したりして。
◯季節の天ぷら 値段失念しました
ほぼお野菜の天ぷらです。海老のように見えるのが葉生姜です。どれも美味しい。半分は妻が食べてますから、残り半分の感想です。お塩と天つゆの両方があるのが良いですね。本当は絶品の鴨ロースと、箱に入ったやきのりを頂きたかったが、お昼の大人のハンバーグがお腹でまだ頑張って居座っているので已む無く我慢しました。
天ぷらのアップ写真です。天種は想像してみてくださいね。
◯せいろうそば 670円
妻は好物の鴨南蛮を食べたかったらしいが、まずはせいろにしようと説得。かんだやぶそばの濃い汁で食べてみたいですからね。(家に帰るまで好きなモノを注文出来ないなんて色々言われましたが)……という事で各々に配膳。丁度、天ぷらを食べ終わったグッドなタイミングだと花番さんと妻が盛り上がっておりました。(なんのこっちゃ)
さて、お蕎麦です。やはり緑がかった色をしています。これがかんだやぶそばの特徴ですよ。
この色は初代店主が蕎麦の味が落ちる夏の時期に、見た目でも清涼感を楽しんでもらおうと蕎麦の若芽を練り込んだらしい。現代では若芽の代わりにクロレラを練り込んでいるらしい。聞いた話で真偽はわからないけれど緑色の蕎麦は更に健康にも良さそうです。
汁は見た目の濃い色以上に味が濃く、箸で摘んだ蕎麦の下方5㌢位を浸けてズズッと啜ると口のかなで丁度良い味わいになる食べ方が通の食べ方らしいので、いつもそれに習ってズズッとやっています。丁度よい濃さで、そして美味い。麺を啜れない我が娘は無理だな~なんて考えている内に蕎麦はあっさりとなくなってしまったので、もう一枚注文しました。
◯せいろそば追加
単にせいろうそばを追加しただけだが、ちゃんと薬味も付いてきます。よくあるせいろだけの追加ではないので料金もそれなりです。一枚目を食べ終わってから注文したので少し待ちましたが、やはり美味しかった。追加する方は頃合いを見計らって先に注文した方が良いです。
◯そば湯割り
汁が濃いのでそば湯割りが楽しみです。汁だけを飲めないんだからマジ濃いです。追加したせいろそばに付いてきた薬味を投入しますよ。葱の刻みも細くてイイです。
食べ終わって
もう言うことありません。美味しかったです。ちなみに5月6月の季節の蕎麦はじゅんさい蕎麦でした。冷たくてツルッとして美味しそうですね。この界隈は蕎麦まつやがあり、あんこうのいせ源がありで飽きませんね。一ローテーションの中で、また訪ねたいと思います。ご馳走様でした。
その他
⚫お手洗い
広く綺麗なウオシュレットトイレです。
⚫お店情報
店名 かんだやぶそば
住所 東京都千代田区神田淡路町2-1
電話 03-3251-0287
営業時間 11:30~ラストオーダー20:00
定休日 毎週水曜日
備考